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  トップ > 非論理のコンテンツ > 妄想工学研究所 > IT化と、マンガ

Dec
12
2009
IT化と、マンガ
[2009年12月12日 23:24]  非論理
point トラックバック(0) point コメント(0) point コメントを書く

 ベッドに仰向けになると、自力で呼吸が出来ないのは人として如何なものかと最近自分の体に文句タラタラな非論理です。皆さんお元気でしょうか?私は不元気、みたいです。

 年末のイロイロ忙しい時期なのに、仕事やら依頼やらイロイロを片っ端から断ってしまい、申し訳がありません。いつか必ず、何かの形でお返しやらお詫びやら罪滅ぼしをしたいと、考えています。出来れば「精神的」なお返しで済めばうれしいのですが。(笑

 

 さてと、表題の件でお話します。「IT化」と「マンガ」、病院のベッドの中とかでヒマヒマな時間によくよく考えていると、実は密接な関係があることがわかります。

 

〇まず「IT化」とは?

 「IT]の事を今更「インターネット!」なんて言う子はいないと思いますが、正式には「情報技術(InformationTechnology)」ですね。今ではインフラである通信までも飲み込んで「各種情報の収集・加工・通信、保管・共有」を意味します。

 そして「IT化」とは、ITによって既存のシステムを置き換える事であり、例えば「業務のIT化」といえば「ネットワークとコンピュータ処理によって、業務の効率化と低コスト化を図る」ということになるでしょう。

 

 さて上に出てきた「効率化」と「低コスト化」とは具体的に言うとなんでしょうか?

 「効率化」とは「無駄なモノや行動」を省いて行くことです。「低コスト化」は、文字通り「かかる費用を出来る範囲で削減する」ことです。

 

 ここでいきなり結論から言いますと、「IT化」の目的と手段を間違えているケースが多々あります。

 まず「効率化」ですが、例えば電卓で人が伝票計算をしていたものをExcelなどのマクロで一括計算!とか、1人でやっていた打ち込み業務をネットワークで分散させて多人数で処理!などは間違いないと思います。

 

 さてここで、「ワープロ」は「IT化」なのでしょうか?

 (突然、何か文章を書かなくてはいけないとき、ワープロがある場合と原稿用紙しか無い場合を想像してみてください)

 もしワープロがあったら、「とりあえず」思いついた事をパタパタと入力していく人がほとんどだと思います。逆に原稿用紙しか無かったら、「書いては消し書いては消し」では消しゴムカスが出たり原稿用紙がくちゃくちゃになる事を考えて、「とりあえず」は頭の中で文章の推敲を始めると思います。

 という事で、ワープロは「文字入力」の部分に関しては効率化されるのかもしれませんが、文章を書くに当たって一番時間がかかる「推敲」の部分の効率化には全く役にたっていません。逆に「頭で考えない」点、効率が悪くなっている事の方が多いのです。

(打った文字を削除する割合・総時間と、原稿用紙に消しゴムをかける時間、どちらが多いか)

 ここでの間違いは「効率化」を、「人間が考えなくて良くなること」と勘違いしている点です。

 

 同様な事は「低コスト化」でも見られます。

 「人間が考えなくて済む」を「低コスト化だ」とし、結局機械処理したら非効率なんて事は沢山あります。

 

 人間しか出来ないことを「IT化」しようとしても、結局非効率でコストがかかるわけです。

 そして「IT化」とは、「人が考えなくて済む」、という事ではないのです。

 

〇「マンガ」の贖罪

 日本の誇る、と言われる(現状には非賛同です)「マンガ」ですが、ある面は確かに優れていると思います。

 なぜ「マンガ」が子供ウケするのか。それは「直感的に理解出来る」という点です。

 人間は感覚の大部分を視覚に頼っています。目で見た画像情報は大量の情報を一括して入力するという方式では最適なものでしょう。

 そうしても本を読むという行為には、文章で書かれた情景や人の感情の機微を「読者が頭で考える」という行為を強制します。それにはある程度の「経験」が必要ですし、それが少ない子供には「訳がわかんない」となっても仕方が無いことなのでしょう。

 

 ですが、最近のマンガの中には「大量の情報」はあるのでしょうか?

 視覚的な「質」、「迫力」だけ追い求め、その裏にあるストーリーなんて必要無い!という「マンガ」が大手を振って出版されています。

 そして、そういう「マンガ」は「読者が考えなくて良い」というものばかりです。既に「考えるようなことが入っていると人気が無くなる」、という状態なのかもしれません。

 

 以前「マンガばかり読んでいるとバカになる」と言っていた人がいました。当時のマンガであれば「間違い」だったこの意見も、最近のマンガに対しては「間違いない」と言えます。今のマンガは読むことに関して頭を使う必要がありませんから、その背景を想像したり、人物の感情の機微を感じ取ったり....そういう事をする必要がありません。

 

 人が考える事を止めれば、タダの葦、です。人ではありません。ヒトデナシですね。

 

 まぁこの点、描く側も「考えていない」のかもしれません。マンガに限らず、ライトノベルでも「辻褄の合わない」ストーリーが出てきたり、複線等無しで無茶苦茶をしたりと、「思いつき」ばかりが見られます。

 

 

 どちらも、人が頭を使わなくなる、という点で一致しています。そして最近はその風潮が好まれているのは間違いないことです。

 頭を使わない....それは「どうなるか」という事を考察しないことです。「これはどういう意味なのか」。そして「このままだとどうなるのか」。

 

 考えずに突き進んで、失敗したらリセット。もしくは当り散らす子供。

 将来の自分の生活を考えず・省みず、仕事もせずにフラフラ遊びほうける若者。 

 一時の感情で人を傷つけ、殺し、犯罪を犯す人々。

 「誰だってちょっと考えればわかるだろう」と、皆が常識的に思う事ですら、考えなく・考えられなくなっている人がどんどん増えているのです。考えられないような事件を起こす人が、なんと多いことか。

 

 「考える」という事は、人間が人間であるという根本であり、それをしない事は「効率化」なんかではなく「人間を辞める」という事だと思います。

 



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