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以前は具体的に書くのを避けていたんだけど、最近書いているし、まぁ「日記」だから良いよね...とオーディオ界の宗教戦争に一筆。
何度も書いている通り、「良い」音...オーディオ界でいう正義であり、なのに絶対的な基準が無い、というオバケみたいな存在...というモノが千差万別である以上、どこでそれを書いたとしても...有力オーディオ誌のトップ記事でも...それが正しいかどうかは「聴く人の好み、信じているモノ」の問題である。ゆえに宗教戦争と言われるわけで。
「最近のオーディオ用の半田を使えば音が変わる!」というケーブル屋もいれば、「昔の音は良かった。だから最近開発された材料は全て音が悪い」というケーブル屋もいる。(爆笑
※容量性負荷と言える高周波用ケーブルを使って「音が良い!」って言い切ってるくらいだから、ねぇ...それは「音が変質している」の間違いでしょうに。
もちろんこの手の人たちに計測器の測定結果を見せても「そんな機械では計測出来ないモノが、オレには聴こえる」と言い切るだけで話にならない。...他人には無い感覚がある、と自称している点、「厨二病」なんじゃじゃないか?とか。(w
基準が無いからと客観的数値を測る計測器があるのに、それすら信じない人には何を言ってもダメで。だって、既知外は自分を既知外だと認識出来ないんだから。(危険発言
まぁこれ以上叩かれるネタを書くのもなんなので、気になっている事をちょっとだけ書いてみる。何が良いか、との結論は書きません。ご自身の判断で。
今回はマテリアル(材質)の話。
線材の銅の純度やらの話は、そこらのサイトでいくらでもウンチク(眉唾ばかりだけど)が見られるから、それ以外で。
1.ソケット
アンプの自作をする記事があって、使用しているOPアンプICを比較出来る様にするには「ICソケットでの実装」が必然となるんだけど...
このICソケットの材質に気を使っている人はどの程度いるんだろうか?
「金メッキの丸ピンだから、大丈夫」という認識の人が多勢、じゃないかな、と。
ICソケットのコンタクト(バネ部分)の材質は、一般的に銅合金が使われる。が、その種類(価格)によって特性(バネ特性や導電性)が違う。(基板に挿さるスリーブ部は、主に黄銅製)
特に「オーディオ屋」が気になるのは「導電性」だと思うので、この辺りを書くと。
※銅製品については、IACSという基準が存在する。1913年に決まった基準なのだが、焼き鈍しした軟銅線の20℃における体積抵抗(1.7241×10-2μΩm)を100%として、その材質がどの程度の導電率なのかを%で表している。
そこらで売られている「メーカー不明」の大多数はリン青銅が主体で、これらの値は20%IACS以下。つまり普通の銅線の5倍以上の抵抗値になる。
また(高級品と言えるかわからないけれ)3MやKEL辺りのメーカー製だとベリリウム銅を使用している...が、その値は60%IACS程度。といっても、安物の3倍は性能が良い、とも言える訳で。(^^;
2.めっき
高級オーディオには必然(と思われている)金めっきの端子群。
RCAコネクタやらスピーカーターミナル、ICソケットのコンタクトに表面処理されている金めっきだけど、コンタクト材の上にニッケル+金という一般的なものと、ニッケル+パラジウム+金などの2層めっきになっているものもある。
金めっき層はメーカー製のICソケットでも~0.3μm程度の厚さで(高信頼性タイプで0.8μmってのも存在するが...検査用途で価格と入手製に難が)もともとピンホールが沢山ある。そうすると金めっき自体は大丈夫でも下地金属が腐食されるという問題がある。だからその下に硬質のパラジウム等のめっきを入れピンホールを塞いだりする。
また金めっきの耐磨耗性は結構悪く、メーカー製のICソケットで「正規な抜挿工具を使って」も抜挿寿命は~50回程度である。(ICソケットはもともと抜挿が目的の製品ではない)
アンプ自作の方達、何回交換しましたか?マイナスドライバで無理やり抜いてませんか?(^^;
まぁそれ以上に、金は銅より導電率が悪いという根本的な問題もあるけど。(w
※金めっきは、端子が腐食しない様にする手段であって、音を良くする目的のものでは無い。気になるならアンプ基板に線材を直接半田付けする事をお勧め。
3.部品の線材
これを書いちゃオシマイって気がするんだけど...パターンのジャンパにも「もちろんOFC線を使う」って人がいたので。
抵抗やコンデンサなんかのリード線はOFCなんかを使って「オーディオ用」と称している(実際、その効果を数値公開しているところは無い)部品メーカーがあるんだけど、回路の中心的な能動素子は?というと。
ICのリードフレームにはそんなものは使われていない。デファクトスタンダードらしいEFTEC-64(古河電工製。日立電線もライセンス供与されている)だと75%IACS。
周りの線材とかを気にしていても、さすがにICのピンを交換するのは不可能なので...(w
3Nとか4Nとか大枚はたいている方々のご意見に水を差すようだけど、中身はこんなものだったり。180km/hのリミッターが付いている国産車に240km/hのメーターを付ける様なものだ、と思ったり。(w
個人的には古河の開発した、AuCo2層めっきしたコンタクト材が気になる。まぁ使われている製品は見たことないし、音には影響しないだろうし。(w
参考資料:http://www.furukawa.co.jp/jiho/fj106/fj106_10.pdf
あ、先日のL社の「高性能ヘッドフォンアンプ」の基板ですが。
商品として品質に納得出来なかったので質問してみました。
「もしかして、届いた基板はβ版じゃないでしょうか?
1.基板の管理ナンバー(だと思います)が「v0.2」となっています。 (正規の商品であれば、1.0以降がふられているのでは? 2.銅箔ランド上にシルク印刷がはみ出ています。 3.パターンワークがギザギザ。(アナログオーディオ回路の基板とは思えないです)」
で、回答。
「β版ではなく正式な商品です. 当社のサイトに写真を掲載しているものと同一のもで「v0.2」の表示です.
シルク印刷,パターンワークにつきましては,ご指摘はごもっともです. 改善をこころがけてはいますが,これが現在の当社の実力です.
品質にご理解がいただけないのであれば,商品をご返送ください.」
ご指摘はごもっとも、と書いている辺り、「商品としての品質を満たさない程度に悪い」という自覚があるらしい...が、それで金を取るという姿勢は「ショップ」として如何なものか。
もちろん、返品させて頂くつもりですけど。
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